ギリシャの旅行
ギリシャには、この世界遺産条約に基づいて登録された歴史的建造物や遺跡などが全土に18ケ所あります。
メテオラとアトス山は文化と自然の「複合遺産」、他が「文化遺産」です。一部ですがギリシャの旅行で、素晴らしい観光名所をご紹介します!
<アテネ>
アテネの名の由来は、知恵と戦争の神「アテナ」をこの土地の守護神としたことに始まるそうです。
そのアテナをまつったパルテノン神殿を始め数々の遺跡が、2500年の街の歴史を物語っています。
市の中心より放射状に伸びる道路網、ファッショナブルなショッピング街、下町の細く曲がりくねった小道や、威勢のいい市場の掛け声など、
このような現代のアテネが、過去に築いた遺跡の中に見事に溶け込んでいます。
<アクロポリスのプロピレア>
遠く新石器時代から人が住んでいたという岩山ですが、 ミケーネ時代にはここに王の宮殿があり、巨石を積んだ城壁で守られていました。
ポリス(都市国家)の時代には神域となり、紀元前5世紀の古典文化の黄金期には、数々の芸術家たちの傑作が続々とここで誕生しました。
中でも名高いパルテノンは、フィディアスとイクティノスによるアテナ女神のための荘厳なドーリス式の神殿です。
プロピレアは神域入口の堂々たる門で、ムネシクレスの作品。
その南にあるアテナ・ニケ神殿はカリクラテスの作品です。
エレクティオン神殿は、優雅な乙女を表した石柱が全面に立ち、アテナ・ニケ神殿と共にイオニア式の建造物です。
ゼウス神殿からアクロポリスへと通じるディオニシウ・アレオパギトゥ通りは、広さと美しさを誇るヨーロッパ随一の遊歩道となっています。
<コリントス運河>
本土から陸路ペロポネソス半島に入るには、コリントス運河を超えなければなりません。
この地峡に運河を設けようという考えは、すでに紀元前7世紀からあり、ローマ皇帝ネロがその実現を計った最初の人物といわれていますが、実際に運河が開通したのは19世紀末でした。
<古代のコリントス>
遺跡に入ると、まず貯水場として用いられていた「ペイレーネの泉」や、1世紀のローマ時代のアゴラ(広場)があり、さまざまな神殿や祭壇、列柱廊、商店などの遺跡が並んでいます。
アゴラ北側の高台には、紀元前6世紀の中頃にできたアポロン神殿がそのまま残っており、38本あった巨大な石柱のうち7本が、なお厳然と立っています。
またアゴラの西北には、紀元前5世紀の野外劇場やローマ時代のオデオン音楽堂の遺跡があります。